それでは、これより第9回年賀状甲子園・座談会を開始させていただきます。皆様どうぞよろしくお願い致します。 採点結果およびトーナメント組合わせにより、第9回年賀状甲子園の優勝チームは『埼玉県立三郷工業技術高等学校』、準優勝は『三重県立名張西高等学校』に決定致しました。まずは優勝チームの3作品について、ご感想をお願い致します。
優勝おめでとうございます。3つの作品を眺めてみると、それぞれの部門別にベストバランスな作品になっていると思います。色の扱いが素晴らしかったり、活かし方、表し方が面白かったり、完成度も高く安心感がありました。3作品トータルで好印象、高得点だったと思います。優勝をきっかけに、さらに腕をみがいたりと、いろいろな作品づくりに挑戦して下さい。
優勝おめでとうございます。どの作品も個性があって、仕上がりが丁寧で、クオリティの高い作品でした。時間をかけてじっくり作品に向き合った感じが伝わってきます。見ていて楽しくなります。これからも自分の個性を生かした作品を作っていってください。
優勝おめでとうございます!特にイラスト部門は、色のバランスも良くキャラクターや小物もよく描けています。文字も良いですね!写真部門は、戌の文字の中に写真のコラージュが素敵で、楽しい学校生活が目に浮かびます。ルーキー応援も、荒削りながらも勢いを感じる作品になっていると思います。
埼玉県立三郷工業技術高等学校の皆さま、優勝おめでとうございます。全体的に完成度の高い作品でした。今後もご活躍を期待しています。
優勝おめでとうございます。与えられたテーマと、好きな表現方法をうまく両立させて仕上がった作品達だったと思います。
ありがとうございます。では次に、準優勝チームの作品についてお願い致します。
三重県立名張西高等学校の皆さん、準優勝おめでとうございます!イラスト部門は、渋いデザインですね。難しいモチーフを上手く描いたと思います。写真部門は、色使いが良いですね。よくまとまっていると思います。ルーキー応援は、野球のボールや、肉球などをうまく取り入れた賀詞のデザインがとっても素敵です。
どの作品も丁寧な仕事ぶりに好感が持てます。自分の好きなことをやっているんだろうなと思えて嬉しくなります。他にはないアイデアや工夫がたくさんあって、使っているツールの特性を生かした作風に感心します。
準優勝おめでとうございます。とてもよくまとまった作品で、特に他校と比べて色の構成が出来ているなと思いました。
準優勝おめでとうございます。それぞれが個性的で完成度も高く魅力的な3作品でした。準優勝ではありましたが目のつけどころなども面白くさらに技術を磨き描くこと、作り上げることを楽しんでください。
準優勝おめでとうございます。各作品はしっかりと描き込まれており、どれも丁寧な作品と感じました。今後の伸びしろが楽しみです。
ありがとうございました。それでは今回も、イラスト部門MVP選定からお願いしたいと思います。
MVP候補となった16作品の中から、皆さんの推薦する作品をいくつか上げていただき、その中から絞っていきたいと思います。
真っ先に目に留まった作品は「三重県立名張西高等学校」でした。テーマの表現はもちろん、作画、色、バランス、上手いな!と思いました。柴犬が描かれていなかったら、少々堅い印象になっていたかもしれませんが、柴犬がなんとも優しい雰囲気にしてくれてますね。金剛力士像の険しさとの対比も、絶妙で良かったです。
次点に「埼玉県立三郷工業技術高等学校」の作品です。沢山のモチーフを盛り込みながらも、丁寧に、そして上手くまとめられていて、うるさくなく仕上がっているのはとても良い点だと思います。平面表現がうまくハマって、かわいい作品になってますね!
「愛媛県立南宇和高等学校」の力を感じる画風にも、とても目を引かれました。若い世代の流行に関係無く描かれた画風で、独自のスタイルをとても大切にしてますね。
私はイチ推しに「埼玉県立三郷工業技術高等学校」を選ばせていただきました。この作品は、全体のバランス、作品完成度、迷いのない画風がいいですね。
次点は「北海道静内高等学校」の作品です。パンチが効いたイラストで纏まってる感じが好みです。
「山梨県立塩山高等学校」の作品も、独特で面白いと感じて目に留まりました。
私は「浜松市立高等学校」です。ほっこり可愛くて大好きです。今年は笑顔の柴犬をモチーフにした作品が多かったですが、その中でも表情のつけ方や造形が特に上手かったと思います。文字も含めた構図になっていて、文字にきちんと主張があるのも良いです。
次点には私も「埼玉県立三郷工業技術高等学校」を選びました。こういった色々な要素が詰め込まれた画面構成では、主題となるものがぼやけてしまいがちですが、この作品は中央の殿様犬が真っ先に目に入ってくるようになっていてセンスが感じられます。色面だけで個々の要素をキッチリ見せられていて色彩感覚にも優れていると思います。犬の表情もユニークで面白いですね。
「長崎県立波佐見高等学校」の作品も、可愛くてユニークで力強い楽しい年賀状だと思います。デザイン面でも優れていて、文字の入れ方が個性的で面白いです。柴犬の造形はシリーズ化してほしいほど個人的にもお気に入りです。コスチュームも左右の柴犬達のヤル気のなさも、カッコよくなりきれてないところが愛おしく思いますね。
私も「埼玉県立三郷工業技術高等学校」は完成度が一番高い作品だと思います。構図、テーマ、色使いとクスッと笑えるコメントが気に入っています。
「長崎県立波佐見高等学校」も、すぐに目に留りました。分かり易い構図が良いと思います。3つのキャラクターがかわいいですね。
また「浜松市立高等学校」は丁寧に時間をかけて製作されているのが感じ取れました。構図も犬が中心になっていて良いと思います。門松も日本らしさがあっていいです。犬が門松に紛れている感じがするので多少メリハリをつけても良かったかも知れません。
どの作品もそれぞれ違う良さがあるので、比べられないという難しさがありましたが、1番には「長崎県立波佐見高等学校」を選びました。むちむちの犬が可愛いですし、文字も好きです。
次に「三重県立名張西高等学校」です。難しいモチーフですが、可愛い犬を用いてうまくまとめていると思います。
そして私も3作品目に「埼玉県立三郷工業技術高等学校」を推しています。色使いが良いですね。イラストも構成も上手です。
ありがとうございます。
皆さんの推薦作品を票にしてみると、「埼玉県立三郷工業技術高等学校」が5票、
「長崎県立波佐見高等学校」が3票、
「浜松市立高等学校」「三重県立名張西高等学校」が2票、
「愛媛県立南宇和高等学校」「北海道静内高等学校」「山梨県立塩山高等学校」が1票ずつです。
埼玉県立三郷工業技術高等学校はデザインも色彩も犬の造形も上手かったです。難しい表現方法できちんと仕上げられたセンスがすごい。
私もイチ推しに選びました。全体のバランスが良いので。コメントもクスッと笑いました。
色目が渋いのに、抑え方が上手くてレイアウトを含めてバランスがいいですね。
沢山描き込んでいるのに、きちっとまとめている点が上手いかなと。
他にもいくつか良いなと思う作品があって迷いました。
浜松市立高等学校も犬の笑顔が良かったです。
三重県立名張西高等学校は構成や抑えた色数で渋目のデザインなのに、柴犬の可愛さと振りまくってる尻尾のギャップがいいですね。
イラストが上手いし色も目にとびこんで来ますね。仁王像を持って来ているのも意気込みを感じます。
私も、埼玉県立三郷工業技術高等学校、三重県立名張西高等学校、長崎県立波佐見高等学校、浜松市立高等学校で、悩みました。どれもそれぞれ素敵ですね。
浜松市立高等学校は笑顔の柴犬をモチーフにした作品の中では、柴犬の描写が一番良かったと思います。
たくさんある柴犬のなかでも、印象的でしたねー。
私は長崎県立波佐見高等学校も個人的に大好きです。カッコよくなりきれないコロコロむちむちした柴犬がゆる可愛い。メインの文字の入れ方もいいと思います。
色が優しい。全体の雰囲気も優しい。文字のまとめ方もいいですね。
制作した学生さんにはちょっと不本意かもしれませんが、「お!文字がいいな!」と見た瞬間思いました。
3匹の犬が良く描けていると思います。背景の和柄も良いと思いました。
私は好きですよ。この作風。最初、富士山を被った犬が転んでいるのでパンツに見えちゃったんですけど...クスッと笑えてよかったです。ん??って思ってコメント読んで「あ、富士か〜!」って…(笑)
僕も見えました〜
あ、パンツの件、同じです。
私もコメントで”なるほど”って気づきました。
ちょっとほっこりして、笑えるのがいいですね。
愛媛県立南宇和高等学校も、評価したい画風だなと思いました。
一際異彩を放ってて好きですよ。「ニッポン」というテーマの盛込み方も面白い。
私も良いと思いました。お母さん、とっても喜ばれると思います。
意外性があって目のつけどころにびっくりしたかも。
この作品のお弁当には意表を突かれました。あー日本だと思いました。
梅干し周りが妙にリアルで唾液が出る(笑)
おっしゃる通りです!
北海道静内高等学校も、パンチが効いたイラストで纏まって、好きな作品です。
ちょっと粋な感じがしていいですよね。
山梨県立塩山高等学校は、80年代っぽい作風ですが、ねらってやっているのか、単なる好みなのか、どちらにせよセンス感じました。
サイケデリックでダンディな犬は、みんなの裏をかいてやろうって意気込みが良いです。
なんだか『横尾忠則』を思い出して独特で面白いと思いました。
色の選択がいいですね。
色使いも好きですし、上手だな〜って思いますけど「ニッポン」というテーマだとちょっと違うかなと。おしゃれですけどね〜。
赤白のラインでニッポンを表現してると思いました。
はっ!まさか、そういうことですか!
私もそう思いました。日本の旗かな。
なるほど〜。アメリカも赤白のシマシマなんで、ちょっと気づかなかったです。
他の作品がきちんとこれぞ「ニッポン」というものを表現しているので、相対でテーマ性が弱くなりました。
この犬の雰囲気で、この色だとアメリカンな印象ですね。
ここまでのご意見をまとめると、MVPは埼玉県立三郷工業技術高等学校かなと思いますが、いかがでしょう?
これだけ皆さんにノミネートされていたら、ほぼ満場一致かなと。
良いと思います。
では、満場一致で、今年のイラストMVPは、埼玉県立三郷工業技術高等学校に決定致します!
おめでとうございます〜。パチパチ〜!
おめでとうございます!
ありがとうございます。では次に写真部門MVPの選定に移りたいと思います。
イラスト部門同様、MVPに推したい作品を上げていただいて、その中から絞りたいと思います。
「熊本県立芦北高等学校」を1枚目に選びました。「友情」というテーマがストレートに伝わってきますし、文字も含めて1枚の写真で全てを表現しきった作品は少ないので、出来上がりに感心します。背景が黒板にチョークで描かれた日の出と富士山なのも、舞台が学校である高校生ならでは。
2枚目は「大阪府立北摂つばさ高等学校」です。爽やかで元気いっぱいの実に高校生らしい作品だと思います。手に持った紙にメッセージを入れるアイデアも面白いですね。年賀状全体のデザインを考えた構図も上手いと思います。高校生らしくありながら、それぞれのポイントは高校生以上のものを感じます。
「北海道静内高等学校」も、可愛くてアイデアと工夫がいっぱいの作品だと思います。狛犬の造形が可愛いことは言うまでもないですが、紅白の縄飾りはビーズ、三宝は段ボールと素材の使い方に工夫が感じられます。背景も独特の味があって面白い。
私は「北海道静内高等学校」を1枚目に選びました。細かく作り込まれていてすごいな、と思います。
次点は「埼玉県立志木高等学校」。「ワンだけど一人じゃない!」というメッセージが良いな〜っと感じました。
「横浜商科大学高等学校」もスッキリしててインパクトあるデザインだと思いました。
「神奈川県立松陽高等学校」を選びました。全体的にまとまっていて分かり易いデザインですね。写真のレイアウトが大変だったと思いますが、手間を惜しまず完成しているところが良いと思います。
「北海道静内高等学校」も、キャラクターが大変良くできていますね。このままバージョンアップして商品化しても良いのでは、と思いました。年賀状としてもおめでたい雰囲気があり楽しいです。
「熊本県立芦北高等学校」も目に留まったので推薦しました。手の表現がいいですね。友人と撮った写真は楽しさが伝わります。年賀状としてはもう少し手を加えても良いかと思いますが…。
私は「大阪府立吹田東高等学校」を1枚目に選びました。素朴だったり荒削りな手作り感を感じる中に、きちんと全体をまとめたバランスのいい作品になっていると思います。
2枚目は「北海道静内高等学校」です。モチーフの出来や撮影、レイアウトがしっかりしていると思います。
「大阪府立北摂つばさ高等学校」の作品も良いと思います。今だからこその新鮮な一枚だな…と感じました。
私も「北海道静内高等学校」を選びました。丁寧に、そして可愛い仕上がりだと思います。鏡餅がツルツルになっていたらなぁと少々気になりつつも、全体的な作りは上手く仕上がっていると思います。
次点に「大阪府立旭高等学校」です。テーマとしてとてもわかりやすいですし、学生生活の充実さがストレートに表れていて、とても好感を持ちました。
「横浜商科大学高等学校」の作品は、シンプルでも印象的で、上手く仕上がっています。ビジネス向けで使えそうな年賀デザインで、大人っぽい作品ですね。
写真部門も、イラスト部門と同じく皆さんノミネートされてる作品がありますね。
ほんとですね
正直今回の写真部門は、全体的に少々弱いかな…という印象がありました。
あ、それもあったかもしれません。採点で高得点をつけたものと、MVPに推したものが違うという結果に。
各校、いろいろ考えてるなー、というのは思いましたが、バランスや完成度で得点がつけにくかったかなと思います。
その中で北海道静内高等学校は、かわいいだけではなく、きちっと完成度を持って仕上げてきているから皆さんにノミネートされているのかなと思ってます。
背景も年号も良いですよね。
作った犬の造形もいいし、縄飾りはビーズにしたり、その留め方にも工夫が見られました。
手作り感いっぱいで完成度としてはもう少しだと思いますが、全体のバランスが優れているので私も選びました。
迷いつつ候補に入れなかったのですが…、とても印象に残ったのが熊本県立芦北高等学校です!
私は熊本県立芦北高等学校をイチオシにしています。1枚の写真だけで「友情」というテーマや手書きの文字を入れるという条件も全て表現できていたので。
私も印象に大変残りました。背景は黒板かな?これも学校のイメージで良かったと思います。
正真正銘、写真だけ!って確か初めてかも、ですね。
確かに。
横浜商科大学高等学校はデザイン的には目を引いてセンスを感じました。ただ、同じ狛犬の写真を反転して使っているのが…、別々の狛犬の写真を使って欲しかったです。
綺麗な作品だなと思いまして、候補に入れました。ただ正直、迷いはしました。
そうなんですよね。迷いました。こういったコンテストで、あえてシンプルに表現するって難しいと思うんですよね。
完璧デザイン年賀状で、スッキリしてていいですね。でも毒気が欲しい…。
デザイン的には悪くないので候補に入れましたが、迷った理由は今回テーマの「友情」がこのデザインで伝わっているのか?という点でした。
インパクトがあって目を引いたのですが、写真と見れなくて…入れませんでした。
確かに。友情という意味では弱いですね。
大阪府立吹田東高等学校は、手作りの素朴さや新鮮さで選びました。見るたびに親近感が沸いてきます。
獅子舞の造形に怖さと可愛さとユルさが同居していて印象に残りますね。
色使いがちょっとクリスマスっぽいのかな〜と思いました。
背景は白だけならもっとよかったかも知れませんね。
背景の赤が強過ぎて、犬と獅子舞が溶け込みそうですね。
神奈川県立松陽高等学校の作品は、良くまとまっていると思います。
アイデアや無駄のない構成、グラフィカルな文字のデザインはいいですね。
文字のデザイン良いですね。
この手の手法は、個人的には好きです。見入ってしまいますよね。
モザイクアートだったら更によかったのですが…でもフォントがオリジナルでいいですね。
本当にモザイクアートだったらNO.1にしてました。
モザイクアートのようにイメージしたのかもしれないですね。でも全体にボケて見えてしまうのが惜しいです。文字が作品を押し上げてる。
大阪府立北摂つばさ高等学校は、好感の持てる年賀状だと思います。弾ける笑顔がたまんないです(笑)
これも迷った作品です。もう、高校生らしいというか、ポーズと表情の元気さに活気を感じます。
私は次点に入れているんですが、熊本県立芦北高等学校同様、写真でいかに勝負するかという点で評価しました。「夢に近づく〜」の文字も写真の一部として表現されてる。
トイレで履きそうなスリッパとか、いろいろなところで高校生らしさがあって、元気で、楽しそうで、いい作品だと思います。
ジャンプのいい感じの撮影と、イラスト等でバランスをとっている、新鮮な一枚ですね。
いぬと高校生のポーズがバランスが良く、見やすいですね。
写真部門なので「カメラというツールを使った」というだけでなく、どのような写真を撮るかということに重点を置いてほしいです。
意味・内容ですよね!
大阪府立旭高等学校はストレートな表現の好感度!ってことで、次点に選びました。
友情というテーマに合う素直な作品ですね。
友達との楽しい高校生活が素直に表現できてますね。
貰ったらうれしい一枚だと思いました!でもどうしても年賀状に見えなかったので…。
埼玉県立志木高等学校は、北海道静内高等学校と粘土細工が重なるのでどうかな?と思ったんですが、メッセージが良いなと思った1枚です。
夕日(初日の出かな?)に向かって、こういうセリフ…という、やりたい事はわかりますね。なんていうの、素敵な感じ!構図が違えば、もっとグレードアップしたかなと思いますね。
そうなんですよね。年賀状(お正月の挨拶)にお尻?っていうのも、若干気になったり。
全体を見てトータル的な意味で、やっぱり北海道静内高等学校がリードって感じですねー。
ですね。
正直決めにくいですが、北海道静内高等学校かと。
OKと思います。
ありがとうございます。では、今年の写真部門MVPは「北海道静内高等学校」に決めたいと思います!
おめでとうございます!
ありがとうございました。
では次にルーキー応援部門ですが、今回も応援対象である埼玉西武ライオンズの今井達也投手に選定をお願いし、「三重県立名張西高等学校」の作品がMVPとなりました。今年も、プロイラストレーター審査員の皆さんが良かったと思われる作品を参考に教えてください。
「長崎県立佐世保商業高等学校」が、なかなかの秀作だと思います。絵を描く力量も感じますが、それだけでなく構成、色のまとめ、よくよく練られた仕上がりです。
「埼玉県立志木高等学校」は、モデルがいる作品で、顔のアップは結構思いきりがよくないと出来ない難しいことだと思います。作風と表情、とても良く印象的な描写です。全体的にはジンプルでも、良い作品です。決意を感じますね。
「大阪府立北摂つばさ高等学校」も独自性のある、印象的な画風のイラストが目をひきました。単なる粗さではなく、味のある線が引けています。押さえ気味の色調も合ってて、いいですね。
あと「浜松市立高等学校」。ここまでの思い切りの良さ、勢いを紙にぶつけて表現しきるのは、なかなか出来ることではないですし、非常に味のある画です。良い作品だと思いますよ!ここに、今井選手らしさが加わっていれば、さらに良かったですね。
「埼玉県立志木高等学校」「兵庫県立川西緑台高等学校」「長崎県立佐世保商業高等学校」の作品が良いと思いました。
単純に観て心が動いた、"好きだなぁ…"という、心惹かれた感をポイントに選ばせていただきました。
私は「浜松市立高等学校」が印象的でした。とにかく筆使いが良い!線の強弱、滲み、かすれ等、筆と墨の特性が生かされている。これは狙って描いてもなかなか上手くはいかないですよ。人物の造形や構図もユニークで面白い。是非、この路線を突き詰めていってほしい。
「五所川原第一高等学校」は、パースをつけた構図や、随所に和風のモチーフが入っていて随所に工夫が感じられます。筆致や色の滲みで犬のフワッとした触感が表現できていてとても良いですね。動きのある画面構成は軽やかな気分になれます。
私は「五所川原第一高等学校」、そしてやはり「浜松市立高等学校」「兵庫県立川西緑台高等学校」の作品が印象に残りました。
今年のルーキー応援部門は、採点するのが悩ましかったです。それぞれに味があり、どれもよく出来ていて見ごたえがありました。あえて私が選ぶなら…と思ってもう一度見ても、やっぱり悩ましかったです。
私も「浜松市立高等学校」が一番目につきました。大胆で動きのある線でレイアウトも面白い作品です。
「大阪府立北摂つばさ高等学校」は、投げている感のある構図で個人的に好きな構図です。とっちぎれのコメントの色が背景とカブってしまっているのが惜しいです。
「三重県立名張西高等学校」は丁寧に製作された作品で好感が持てます。レイアウト的にはもう少し動きがあっても良いかと思いますが、今後を期待します。
個人的にインパクトがあったのは浜松市立高等学校です。あの筆使いはなかなかできない。普段どんな絵を描いてるのか興味があります。
浜松市立高等学校、いいですよね〜!
浜松市立高等学校は、こりゃ候補に入れないとダメだろと思いました!
浜松市立高等学校が一番インパクトがありました!大阪府立北摂つばさ高等学校も好きな構図と色合いなので選びました。
浜松市立高等学校、イラストは迫力があっていいですね。ただ文字のボリュームのバランスが…って感じでした。
踏み込んだ足の勢いがすごい。
三重県立名張西高等学校の作品は、絵が好きでよくデジタルで描いてるんでしょうね!賀詞も凝ってて面白いなと思いました。
文字もよく工夫していますよね。
ありがとうございました。
それでは最後に全体を通しての総評を皆さんにお聞きして、今回の座談会を終了したいと思います。
高校生らしい、はつらつとした元気な作品に、爽やかな気持ちにさせられました。
イラストを使用した作品では、キラッと光るセンスを感じる作品もあり、感心させられました。絵を日頃からよく描いてるなとわかる上手さもありますが、それだけではなく、表現したい内容をどう表現するか、色の構成、モチーフをどう配置するか等、絵だけじゃなく全体をきちっと作品ととらえ仕上げられているトータル的な上手さが、上位にきたと思います。
難しいのは、写真作品かと思いました。写真さえ使っていれば…ではなく、「何」を「どのように」写真に収めて、それを「どう活かすか」が面白さだと思います。完成とするまでに、今一度作品を見直すことが必要かなと思いました。テーマや表現したいことが、これでベストなのか?と、制作者自身が、第三者的な目で見ることも大切です。
参加されたみなさん、お疲れさまでした。充実の作品達に出会えて、嬉しく思っています。
今年も年賀状甲子園の審査に参加させていただきました。ありがとうございます。
毎回どんな作品に出逢えるのか、どんな驚きに出逢えるかを楽しみにしています。今年は身近な動物のイヌが干支。果たして表現しやすいのかそうでないのか、など、興味をもって楽しませていただきました。
イラスト部門に関しては優しいイメージに仕上げたものが多かったような印象でした。特にイヌの笑顔表現の作品には審査する側の心も和んで来ますね。ただ今年は作品完成度の部分で若干差ができていたような感じでしょうか。
写真部門にも当てはまる部分があり、迷う対象は幾つかありながらも評価の決定は早かったと思います。いろんな角度からの試みも見られた作品群でしたが、制作にあたって、より魅力的なモノを生み出す取り組みのひとつの課題だと思います。頑張って下さい。
ルーキー応援作品は今年も魅力のある作品が多かったと思います。スポーツシーンを絵で表現するのはとても難しいと思いますが、毎年皆さん本当に頑張って挑戦されてると思います。各作品からくる応援の思いは、今井選手にきちんと伝わっていくことでしょう。高校生の皆さんお疲れ様でした。
今年は点数に差をつけるのが難しかったです。全体的にクオリティが上がっていて、丁寧に真面目に仕上げられている作品が多かったです。
イラストや写真だけでなく、文字のデザインにもこだわりが感じられるものが多くて良かったです。
反面、目をひく作品が少なかったとも感じました。特にイラスト部門は笑顔の柴犬をモチーフにしたものが多かったのも原因の一つでもあると思いますが、いつもやっていることから一歩進んでチャレンジしたり、浮かんだアイデアを少し捻って他と差を付けてみたりするのも「競う場」では大切ですよ。また楽しい作品に出合えるのを楽しみにしています。
毎年、皆さんの作品を拝見できることをとても楽しみにしております。作品も、回を重ねるごとにレベルアップしているように感じます。
個々の画力もさることながら、テーマやコンセプトについてもよく考えられており、感心しながら拝見させていただきました。高校生の皆さん、お疲れ様でした!2018年が、皆さんにとって最高の1年になりますように!
皆さん画力表現力があって素晴らしいと感じました。欲を言えばどの作品にも一長一短があって甲乙付けがたい状況で選考に苦慮しました。
例えば、写真のレイアウトが良くても写真自体がイマイチだと総合的に点数が下がってしまいます。おそらく皆さんは、写真の出来具合の良し悪しを判断できる力を持っていると思います。出来上がった作品をもう一度確認・修正できる余裕を持って制作する事を心掛けて下さい。プロは常に作品のブラッシュアップをして世に公開しています。今後も頑張って腕を磨いて下さいませ。
皆さん、今回もお時間を頂きありがとうございました。それでは第9回年賀状甲子園・座談会を終了致します。